緋闇の宴

 ……人を殺した夢を見た。

 その翌日から、少しずつズレ始めた、日常。
 内に眠るモノ、その目覚めが訪れた刻、全ては崩れ、そして始まる。

 『司』と『憑魔』……遥かなる過去より、互いを『喰らい合う』モノたち。

 季節外れの桜が花を開く刻──緋色に染まる闇の宴の幕は上がる。
     
  • 壱 眠れる風は夢をみる 
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  • 弐 迷える風は荒れ狂い 
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  • 参 道を示すは氷の白刃 
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  • 肆 真夏に咲きし血の宵桜 

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  • 登場人物