セイ (風原 誓)
父を早くに亡くし、母と、両親を亡くした幼馴染姉弟との四人暮らしを支えるべく、日々バイトに明け暮れる。十七歳。『人を殺す夢』を見た日に遭遇した事件を切欠に、自らの内に眠るモノを目覚めさせ、否応なくその定めに巻き込まれていく。
直情熱血、やや不器用。ミサとは、周囲にはほぼ恋人同士と認識されているが、当人にはその自覚がないらしい。
ミサ (天野美沙)
セイの幼馴染。幼い頃に両親を事故で亡くし、身寄りがなかったため弟のユウと共に風原家に引き取られた。十七歳。家事全般を得意とする世話好き少女。男子からの人気はかなりのものだが、本人はセイ一途であるらしい。
シオン (津上紫苑)
『水牙の司』を名乗る謎の……少年なんだか青年なんだか。銀の髪に蒼の瞳、という特異な容姿の持ち主。外見年齢はどう見ても十六、七歳だが、実年齢は二十五歳(本人談)。
力を目覚めさせたセイの前に現れ、その力の意味を、為すべき事を伝え、定めの先へと導いてゆく。
『狂焔の司』ショウ、そして、『桜の子』オウカ双方と、浅からぬ因縁を持つ。
ショウ (相模 宵)
『狂焔の司』を名乗る青年。真紅の髪と瞳を持つ美丈夫。二十八歳。季節外れの桜の開花と共に街に現れ、閉ざされた結界の中で『憑魔』を喰らいつつ、何かを待ち続けている。らしい。
ユウ (天野 悠)
ミサの弟。両親を亡くし、姉と共に風原家に引き取られた。十四歳。環境柄、唯一の血縁であるミサに依存しがちで、重度のシスコン。セイが無理をして姉に心配をかけている事に強い苛立ちを感じている。
トウコ (風原灯子)
セイの母。七年前の事故で夫を亡くし、同じ事故で両親を失った隣家の姉弟を引き取った。今は外で事務職として働きつつ、三人の子供たちを分け隔てなく育てている。四十二歳。七年前の事故の現場に居合わせているのだが、そこで何があったか、については口を閉ざし続けている。
タカユキ(長沢隆之)
セイのクラスメートで、一番の親友。昔からの剣道仲間でもある。十七歳。オウカ (桜花)
季節外れに咲いた桜に現れた童女。自身を『司』と『憑魔』の交差を見届け、輪転を行う『桜の子』と称する。
正体などは不明だが、強大な力を持つ存在であるのは間違いない。