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世界設定

 ・大陸概要
 かつて、真言魔法(ラ・ワーズ)の発展により、空前の発展を遂げた大陸。
だが、高まりすぎた力と、それにともない膨張した人の欲望が力を暴走させ、
結果、未曾有の大破壊が引き起こされた。生き残った人々は魔法を禁忌の力と
して忘却に封じ、ある者は剣を、ある者は鍬を持って荒れ果てた世界を再生さ
せていった。

 ・ドーランド魔導帝国
 元を正せば北辺に位置する小国だったのだが、十年前に遺失技術である真言
魔法を復活させ、以降急速に勢力を拡大していった。列強各国が危険視を始め
た七年前、先手を打つかのごとく大陸全土に宣戦を布告。周辺諸国を瞬く間に
併合し、現在も破竹の勢いで各国を攻め落としている。
 魔法技術を応用して造られた生体兵器・ソルジャーとビーストによって構成
された軍勢を保有しており、軍事力の高さは類を見ない。

 ・聖地クレディア
 天地双女神降臨の地として知られる場所で、絶対中立区として知られている。
信仰の中心地であり、平和な時代には訪れる者が絶える事はなかった。現在は
戦火に焼け出された難民が、最後の望みとして逃げ込む場所となっている。

 ・聖王国譲葉
 天地双女神・地のセイレンの祭祀を司っていた王国。いわゆる、『和』の要
素を持つ国で、小国ながら人々の結束力と独自の理念を持つ剣士たちの士気は
常に高く保たれていた。
 五年前に魔導帝国の侵略を受け、滅亡。この戦いの際、『真紅の聖魔騎士』
の名で恐れられていた帝国の皇子リュティシウスが消息を絶っている。

 ・聖王国ユグラル
 天地双女神・天のユーリナの祭祀を司っていた王国。譲葉同様小国ながら、
その国力とカリスマ性はかなりのものがあった。
 譲葉と同様、帝国の侵略によって滅亡。この侵略の際、帝国最強を謳われて
いた第七遊撃師団が離反。帝国軍の侵攻を阻むべく奮戦するも壊滅的ダメージ
を受けて敗退。師団長を務めていた『焔獄の聖魔騎士』クロードは行方不明と
なっている。

 ・天地双女神
 天のユーリナと地のセイレン、双子の女神は、ヴェル・ティーウの創造神と
して崇められる存在。クレディア、譲葉、ユグラルは女神の三大聖地として、
その名を広く知られていた。
 ユーリナは気脈、セイレンは地脈をそれぞれ司り、二つの力の流れのバラン
スが、世界自体の均衡を司っている……と、聖地の神官は語っている。

 ・十二精霊王
 魔法が人々の記憶から消え失せるのと同時に、その力の源である精霊の存在
も、一部の例外を除いて記憶から消え失せている。十二精霊王はその精霊たち
を統べる長であり、大地、流水、火炎、疾風、雷撃、氷破、翠樹、天聖、閃光、
闇夜、影輝、そして精神の十二の属性を正しい在り方に導く存在である。

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