「冬の次には春が来るだろ」なんて 当たり前の顔をして君は言う 終わらない冬に自分を閉ざすぼくに 先に進みたくない気持ちを抱えて 自分を閉ざして、氷付けになろうとしてた 永遠に冬のままでいい…そんな風に、考えて だけど、現実はそうも行かなくて 当たり前に時間は過ぎて季節は巡る 「だって、かわんないものなんて、ないじゃん?」 …そう、変えようとしない限りは 「明るくなれよ」 苦笑するぼくに君は明るくこう言って… いつか、その明るさが足元の氷をとかした …あれからどれだけ、時が過ぎた? ぼくらは、いつか道を違えた 君は前へ前へと走り ぼくはゆっくりと、静かに前へと進む そして… 当たり前に巡る時はまた 新たな季節を運ぶ 今、君は遠い地にいる でも、吹きぬける春の風は同じくらい暖かい その、新しい春の風の中でぼくは 自分という冬の終わりを、ふと感じた