<<秋の雨の短歌>>
『文字綴り屋』のひじり様より、キリ番1000ヒットの記念に詠んでいただきました、『雨』の短歌です。
窓開けて
思わず笑みの
秋の雨
くるくる回す
新品の傘
見上げては
垂れる雫を
手に集め
佇む吾子を
笑う白萩
二人して
秋霖肴に
酌み交わす
飲み干す杯に
注がれる情け
駅降りて
秋雨濡れて
探し人
傘二本持ち
手を振る君よ
夜も更けて
電話は切るのも
ためらいて
そっと降り出す
秋時雨かな
報われず
俯く頭
秋湿り
天を見上げて
泣けと云うのか
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