玄武

四神が一、北方守護者。
水行に属し、極北の冬の海に象徴される陰気の主。
神刀「七星剣」を身に携え、北斗七星を従える武神として「北極佑聖真君」の別名を持つ。
また配下の眷属からは「真武君」と呼ばれる事もある。

陰気は妖を寄せる性質を帯びるため、北方には妖魔の湧く事が多く、その鎮めを天界での主な役目とする。
玄武神本体は、天界で滅した妖魔の呪詛を一身に集め、地上に人として転生し、更に地上で妖魔を鎮めて極まった陰気と呪詛を人としての死をもって浄化し帰天する事を繰り返している。

東方守護の蒼龍神とは旧友として、また相生の理を持つ隣人として、常日頃より助けを得て、眷属含めて互いに強い信を置く仲。
初代の応龍とは転生中に地上で助けを得た縁で友情を結び、代替わりの後も応龍の任の一部を引き受けている。次代(当代?)応龍とも地上での共闘を経て友となった。
対極の朱雀神とは、正反対といっていい気質で、風評では不仲も囁かれるが、実際は不可欠の存在であることを深く認識し、信頼も置いている。ただし、それを口にすることは稀で、常日頃は、朱雀神の無茶への諌言が挨拶代わりとなっている節がある。

朱雀神が眠りについている間は陰気が過剰となり、転生を長期に渡り頻繁に行っていたため、天界に身を置いている期間の方が短かったが、朱雀が復活してからは落ち着いている模様。

現在は孔雀の姫を妻に迎えて天界での北方守護の任を続けている。

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朱翼、天へと迎える時