☆『四聖獣記』について
　これは、刻葉が数年前に設定を作り、以来放置している（おい）長編の一つ
です。一応、本来のメインジャンルを自称する多人数ヒーロー物なんですが、
この多人数が巨大落とし穴となりまして、本筋が未だにまとまってませーん。
今回『ここあけーき〜』で使用したエピソードは、絵的に凄く綺麗なんだけど
恐らく本編に反映できないシーンです。雨に濡れる美少年ってーのは、あまり
にも狙い過ぎですので……（笑）。
　取りあえず以下、登場したキャラの簡易解説です。

　・水島　流（みずしま　りゅう）
　地守四方聖獣・北方の玄武の化身で、破の力を象徴する蛇の力を強く備える
少年。十四歳。茶髪で色白、華奢な美少年で、何故か黒一色のみを身に着ける
事にこだわる。水の力を自在に操り、また、紅い眼をした白蛇の形のフォース
を自在に操る事もできる。

　・月ヶ瀬　炎（つきがせ　えん）
　地守四方聖獣・南方の朱雀の化身。十七歳。『四聖獣記』本編の主人公であ
る。短編でも語られているが、成績優秀スポーツ万能、容姿端麗明朗快活と、
ある意味非の打ち所のないエリートでありながら、その実態は非常に生活感溢
れる主夫高校生。名前に違わず、炎の力を自在に操れる。

　・陽村　風（ひむら　ふう）
　地守四方聖獣・東方の蒼龍の化身。十七歳。炎とは一卵性双生児でその弟。
ある事情から炎と父である焔（ほむら）を強く憎み、登場当初は炎の命を狙っ
ていた。フルートの名手。こちらも名前のとおり、風の力を操る。

　・大塚　厳（おおつか　げん）
　地守四方聖獣・西方の白虎の化身。十七歳。流とは従兄弟同士。気は優しく
て力持ち、を地で行く豪快な男。大食漢。大雑把な性格ゆえか、人といさかい
を起こすという事がない不思議な男。地の力を操れるが……基本は拳で勝負。

　・水島　澪（みずしま　みお）
　流の双子の妹。非常に病弱で繊細。流との間には、どうも単なる兄弟愛を越
えた強い想いが通っている様子。

　・流河（るか）
　月ヶ瀬家での合宿が始まった直後に流が拾ってきた子猫。今はただの猫だが
後々とんでもない事になるとかならないとか……（笑）。