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「冬の次には春が来るだろ」なんて
当たり前の顔をして君は言う
終わらない冬に自分を閉ざすぼくに

先に進みたくない気持ちを抱えて
自分を閉ざして、氷付けになろうとしてた
永遠に冬のままでいい…そんな風に、考えて

だけど、現実はそうも行かなくて
当たり前に時間は過ぎて季節は巡る
「だって、かわんないものなんて、ないじゃん?」
…そう、変えようとしない限りは
「明るくなれよ」
苦笑するぼくに君は明るくこう言って…
いつか、その明るさが足元の氷をとかした

…あれからどれだけ、時が過ぎた?

ぼくらは、いつか道を違えた
君は前へ前へと走り
ぼくはゆっくりと、静かに前へと進む

そして…

当たり前に巡る時はまた
新たな季節を運ぶ
今、君は遠い地にいる
でも、吹きぬける春の風は同じくらい暖かい
その、新しい春の風の中でぼくは
自分という冬の終わりを、ふと感じた



1号店の2900ヒット記念、いただいたお題は『春』でした。
文字数が足りず、ぜんっぜん語りきれなかったもののため、今回、完成版に
挑戦ー!
ああ、でも、お題下さった方にどーやって届けよう(滝汗)。
                                       2004.11.22