全てはほんの一瞬の出来事 ちょっとしたミスとか ちょっとした勘違い それが思わぬ形で何かを壊す でも、それを笑い飛ばさなきゃ生きてけないのが現実で そしてぼくは幻想に逃げていくには無意味に年を重ねてる どうしようもないってわかってて 作り笑いでまた何かを壊した気がする ……思いやりなんてもてないよ、思いやられてないから なんて拗ねてみたってどうにもならないのに 静かに、深くなっていく夜のしじまに抱かれて ぼくはぼんやりと幻想を求め それから、そんな自分に呆れてため息をついた ――ニゲダスバショナンテドコニモナイノニ―― 究極の真理に嘲られつつ、でもぼくは ちょっとだけ理想を求めてみる 明けない夜はないんじゃないの? 癒せない傷なんてないはずだよね? だから、後ろを向きたくない 向くのはいいけど捕われたくない ……一度覚えた前に進むことを否定してカラに閉じこもりたくはないから…… ……だから、さ 今は夜のしじまの優しさに甘えて 傷つけた代償に受けた傷の痛さに泣いて 夜があけたら、笑顔、思い出そう 夜があけたら、傷つけた者に何かを言おう 繰り返していく日々の中で全てを諦めてしまうなら 繰り返していく日々の中の微かな変化を掴み取りたい それが……いきるってコト そう、今は、思うから……