村関連SS置き場/蒼天輪舞/─大会終了後・医務室6日目の朝─ 1 の履歴の現在との差分(No.1)


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[[蒼天輪舞]]
#navi(村関連SS置き場)

精霊師 エレオノーレ

[気を失ってから運ばれる間も、指一本と動かせずに昏々と眠っていた。土精も疲れたのか内側でぐったりと、悪態つく余裕もないようだ。
眠る合間にかけられた言葉も残念ながら届かずに。
目が覚めたのはそれから6日後の、早朝の事だった。

ゆると開いたやみ慣れした目を、窓から差す光に眩しそうに一度瞑る。
もう一度開くと、見慣れた人の姿が瞳に映った。]

……、……。

[唇が無意識に昔の呼び名の形を取ったが、掠れた空気は音を紡げなかった。
こほりと咳こみ、喉を湿らせたらようやく声は出て。]

……ここ、は……
あれから、どうなって……

[まだぼんやりとした眼差しのまま、傍にいてくれた人に尋ねた。]

#hr
嵐激の騎竜師 カーク

[医務室の一角に居場所を定めつつ、国との影文のやり取りは続いていた。
決勝で敗退、という結果に、腹心の一方は「だからお前は詰めが甘いんだと(以下くどくどくど」と説教モード。もう一方は「では、もう一つのお仕事はしっかりとやってきてくださいね」と闇笑いが見える言葉を返してきていた]

……ったぁく。
ま、今回のあれこれで、ナハティガル国内も波風立ってるし……そこを突っつきゃ、上手く事を運べる、か。

[もう一つの仕事、とは、外交関係のあれやこれや。
大会出場は一番の目的ではあれど、それだけのために国を空けて来た訳ではないのである。
一応]

[ともあれ、そんな感じで職務を果たしつつも。
6日の間、ほとんどその場を離れる事はなかった。
周囲からは、休め、と言われ続けていたのだけれど]

……生憎と、ここ離れたら俺が落ち着けねぇんだよ。
ああ……自分の限界は、わかってる……だから、心配御無用、ってね。

[それに対してはこんな言葉を返して、傍らを離れようとはせず。
早朝の日差しの中聞こえた咳き込む声と問いかけに、ゆっくりとそちらを、見た]

ん……目、覚めたか?
ここは、医務室。
……どたばたは一先ず落ち着いたから、心配するな。

[できるだけ、軽い口調でそこまで言って、それから。
は、と一つ、息を吐く]

……っとに、もう。
無茶な事ばっかりしやがって……俺の心臓、止める気か、お前。

[続いた言葉は、どこか大げさな物言い。
旅暮らしの中では、良く使っていた言い回し。
呆れたような怒ったような口調は心配の裏返し、なのだけれど。
ちゃんと伝わらなかった事も、多々あった]

#hr
精霊師 エレオノーレ

そうですか…

[落ち着いたとの言葉に少し目を閉じ、反を起こした人らを思う。
その身を案じるではなく、何故という疑問ばかりだったが。

答えは出ず、再び目を開け。つかれた息と共に零れた言葉に、少しだけ眉が下がる。
時にはまっすぐに受ける事もあったが。怒っているのか呆れているのか、狭間の物言いには、以前なら多少の反論か、軽く拗ねたような言葉でそれに応えただろう。
それらも4年前にまた失せた。]

ご心配を…おかけして…申し訳…ありませんでした…

[返す言葉は相変わらず、従者としてのそれ。
まだ喋るのは少し辛いのか、ゆっくりゆっくり、言葉を返した。]

ですが、主様に…害が及ばぬよう…努めるのが私の、役割ですから…
ヴェルナー様にも、メルヒオル様にも、お約束して…国を出て参りましたし…

[正確には無茶をさせないよう、ちゃんと仕事するよう見張るよう言われたのだが、同じ事だと思っていた。]

あの時は…ああするのが、一番最良だと、思いました……勿論、死ぬつもりはありませんでしたし……

[そこまで喋りきると、また目を閉じてから、落とす息と共に呟いた。]

……もっと上手く、出来れば良いのですが…

[もっと上手く。それは今回の事に限らず前から思っていた事でもあった。]

#hr
嵐激の騎竜師 カーク

……そこで、謝るなよ。

[返る反応は予想できたもので。
予想通りだったことに感じるのは、一抹の苦さ]

だからって……な。
ヴェルもメルもそこまでしろ、とは言ってねぇはずだぜ?

[腹心二人の名に、またひとつ、息を吐く。
二人がエレオノーレに望んだ事、それ自体は知る由もないが。
こちらの気質を知る二人がそこまで強く束縛するよな事を望むとも思えず]

……確かに、お前の判断に、俺は助けられた。
今回だけじゃない……今までも、何度も助けられてきた。

……けど……な?

[目を閉じて、呟かれた言葉。
額に手を当てて、ぐしゃ、と前髪をかき上げる]

それで……お前が傷ついて。
俺が、どんな心境でいるか……っていうのは。
考えちゃあ、もらえねぇのかよ?

[ついで、零れるのは、今までは言わずにいた想い]

……護りたいものを護れねぇどころか、逆に守られて。
傷つくのを見てるだけ……ってのが、どんだけきついか……ってのは、さ。

#hr
精霊師 エレオノーレ

[腹心二人の事は、さすがに主の方が知りうるか。
それでもと、再び勿忘草は開かれ主を見上げていたが。
始めて直接聞いた主の本音、手の影に半ば隠された表情だが苦い物は見えて。
平時を保とうとしながら、そこには哀しみが微かに滲んだ。]

……ですが、私は、貴方の臣下ですから……
主を護るのは、当然の――………

[言いかけた言葉は一度途切れた。
臣下としては正論だが、今の主には全く役に立たない。
やはり器用ではない、上手く出来ないと思う。
どうすればあんな顔をさせずに済むのだろうと思うと同時に、
その思いも望みの為に切り捨てなければならない事を、苦味と共に思い知る。]

……今まで、沢山護って頂きましたから……
そのお返しだと、思って頂ければ………

[過去を織り交ぜ紡ぐ言葉もまた気休めにならず、逆効果だと知りながらも。]

………気に、病まないで…下さい……

[零れそうになる何かを苦味と共に呑み込んで、
結局は気にしないでと、告げることで精一杯だった。]

#hr
嵐激の騎竜師 カーク

……気に病むな、ってのが、無理な相談だ。
そも、お返しがほしくて護ってた訳じゃ、ねぇ。

[告げられる言葉には口を挟まず。
ただ、静かに聞いていた、けれど。
それが一段落すると、ため息と共に低い声を上げた]

……なぁ……エレオ。
俺って……そんなに、頼りない、か?
頼って甘えて、寄りかかるには足りない……のか?

[今まで言いはしなかった言葉。
思っていても、問えずにいた言葉。
それが、ほろり、と零れ落ちる]

そりゃあ、な。
お前がきつい思いしてる時、何にもしてやれなかったのは、確かだよ。
……保守派の連中がお前に当たってたのはヴェルたちから聞いてたし、その理由も、大体察しがついてたのに。

[主な理由は、翡翠の細工を渡していたからだろう、と。
王の婚姻は、外交カードとして有効に使えるものだから。
どちらかと言うと、自分たちの今後のため、というのが強そうではあるが]

俺の方から距離を置いた方がいいんじゃ、ってのは、メルから散々言われた。
でも、できなかった。
居てくれないと、やり切れんかった。

……俺が俺でいられる場所は、お前と、フェイツウェの前だけだった、から。
だから……手、離せなかった。離したくなかった。

[一つ解き放てば、歯止めはきかず。
零れ落ちるのは、それこそ半身たる翡翠の嵐龍以外は知らぬ本心]

お前が、ここに居てくれるのは……嬉しい、けど。
そうやって、無茶ばっかりされるのって、色んな意味で、きついんだぜ?

惚れた女、傷つけて、それで平然としてられるほど……俺は、冷徹でも冷血でもない、つもり、だから。

#hr
精霊師 エレオノーレ

[最初に返った言葉には、やはり眉を下げたまま。]

ちが……そんな事、は……

[頼りないのかという低い問いには、緩く首を振る。]

……主様に頼れば…異民族を贔屓にする王と、民に臣下に、侮られるかもしれません……
それは、他国に付け入られる隙にもなりましょう……

[外交関連はメルヒェルから聞く限りの事としか知らないが、自分への風当たりや、しがない噂話から、その可能性もあるのだと知った。

けほりとまた一度咳き込んだ。喋り続けた為、少し喉が痛む。
主の腹心二人とのやりとりはただ聞いた。口を挟む間もなく零れ落ちる水のように告げられた、と言う方が正しいか。
翡翠の耳飾りの意味は、結局知らず教えられずのままだったが。止め処なく落とされた言葉は、そうであればいいと思っていた言葉、だが聞きたくなかった言葉でもあった。]

………ずる、い……

[ぎゅぅとかけられた布の下で手を握ると、肩が痛んだ。痛いのも手伝って瞳が濡れる。
何がずるいのか、尋ねられても拗ねたように朝露の落ちた勿忘草は睨むばかり。
それに答える代わりに、一度目を伏せてから
「譲れなかった」と呟いた。]

……貴方を、傷つけてるのは、分かってたんです……旅の時とは、手のひらを返すような態度をとって……
自分でも、自分が変わった事は自覚していました…貴方は何も変わらないのに……
それでも私は……只の人でもないから……貴方に膝をおり、仕える事でしか傍に居られない……

[異民であり、大部分の人と違うという事は差して気にしていない事だったのだが、
身分という物を思い知ってからは、その違いが苦しかった。]

……耳を落とす事も考えたけど……出来なかった……
耳が短くなろうとも、私の出地は変わりませんし、それに――…

[「つけられなくなるかも、しれないから」と小声で呟き、長い耳がはたりと緑を揺らした。]

自分を変えても、貴方を苦しめても、誰に蔑ろにされても侮られても……
離れる事だけは、嫌……

だけどその為に、主様が負担だと仰るなら、私を馘首して下さい。
私は自分からは選べませんから……

[けほけほとまた二度咳き込んだが、喉よりも、肩よりも、今は胸が痛い気がした。]

#hr
嵐激の騎竜師 カーク

……たし、かに、な。
ユウレンは、色々と、脆い部分のある国だ。
あの内乱だって、一部が中央に唆されて起きた、外部からの乗っ取りだったわけだしな。
それだけに、弱味は見せられん……それは、わかってる。

[そんな脆さがあるからこそ、それを支える一環として、ナハティガルの『守護者』の号を求めもした。
それだけの力が自身にある事と、『守護者』という立場を生かした外交カード。
ナハティガルの後ろ盾を得られる可能性があるからこそ、腹心二人も今回の参加に同意した部分はある]

……って、ずるい、って何がだよ……?

[紡がれた言葉の意は読みきれず、疑問は口をつくが、答えは得られず。
続く言葉を聞いて──それから]

……っとに、この。
バカ真面目なのも、いい加減にしろ、よ……!

[間を置いて、零れ落ちたのは、苛立ちを帯びた、声]

なんで、そういう方向にばっかり考えるんだよ?
……ああ、確かに、俺はユウレンの王で、国を、民を護らなきゃならない。
それはわかってるし、投げ出す気はねぇ。

けど、な。
それとおなじくらい大事なのが、お前なんだよ。

離したくない、離れたくない。
そう、思ったから、その細工を渡した。
『終生護り通す』意志の証の、翡翠細工を、な。
今更、それを他の誰かに渡すとか、考えられねぇし、考えるつもりもない。

……けど、な。

お前が、あくまで、離れない方法が、今の状態を続けるしかない……って言うんなら。

それなら、俺は……。

[早口でまくし立てる言葉は一度、途切れ。
いつになく真摯な瞳が、勿忘草を、真っ向、見つめた]

……『ユウレン王として』、『臣下としてのお前を』、『馘首する』。

[淡々と、告げる声はいつになく静かなもの。
しばし、立ち込めるのは、沈黙。
それから。
そう、と手を伸ばして、今は短くなった髪に触れた]

……その上で。
なんの柵も束縛もない、ただの俺として。

願う。

……立場も何もない、ただのお前として。
俺の傍にいてくれ。

対なる翡翠の縁にかけて。
何があっても……護る、から。

[告げながら、するり引き出すのは、隠していた翡翠の勾玉。
小さく刻まれた模様は、玉と耳飾が対であると。
端的に、物語っていた]

#hr
精霊師 エレオノーレ

[視線逸らしたまま、苛立つような声にびくりと耳が跳ねた。]

だ、って……

[見上げ言いかけるも口を挟めず。
翡翠の謂われを聞かされると勿忘草は瞬いた。
知る事実に、ぐるりぐるりと思考が回る。言いたいことと聞きたい事が纏まらなかった。]

そんな、の……

[聞いてない、知らないと。
言い訳する前に告げられたのは、葉切りとした王の馘首の宣。]

――っ、……
…………畏…仕りました

[自分で言い出した事ではあったが、目を合わせる事に耐えられず、視線は下へと落ちる。
無意識に両手に込められた力は、言葉の終わりと共にゆっくりと抜けた。
気が抜ける、とはこういう状態なんだろうというくらいに、ぽっかりと穴が開いた。
正直な所ほっとした部分もあった。
それ以上に―――辛いと思えたが。

そう思っていられたのは、髪に触れられる感覚を覚えるまでだった。]

[臣下としてでなく個として求められ、胸元から取り出された翡翠の模様と、宝物のそれが対になるのを知った時、抑えていたものはずっと内側から溢れてきた。
顔を朱に染め、涙を湛えた勿忘草が]

カーク、の……………

[下から、



睨んだ。]

ばか。

かば。

かす。

[ぼそぼそっと、今まで主と仰いでいた相手に対する態度とはだいぶかけ離れた様子で。
それからまた下を向き「ずるい」、とは俯いたまま言った。]

ずるい、よ。
こっちはずっと、我慢してたのに……
そんな事言われたら……


嫌だなんて、言えない……


[向き合う前に目を背けて閉じ込めた自分の心の向いた先。
突き付けられた言葉は、否応なしにそれを暴く。
一度外された枷はほろほろと崩れ、そう簡単には戻らない。]

王様業、そんなに得意じゃないくせに、
絶対、苦労するの分かってるのに、

……好きな人の、目に見える負担になれるほど、私図々しくなりたくなかったのに……

[ずっと目を背けてしまっておいた言葉は、朝露と共に溢れ零れ落ち、頬を濡らした。咳をするのも忘れていた。]

――――って思ってたのに
[後はもう堰切ったように止まらない。
何処から沸いてくるんだろうと思うほど涙は落ちていった。]

なんで言わせるの馬鹿じゃないの馬鹿じゃないの。
王子様だなんて隠し事する人には一生言ってやるもんかって思ってたのに。

[好きだなんてと、二度は言わずに心の中で呟いて。今まで黙っていたことを、ここぞとばかりに涙のように口から溢した。]

#hr
嵐激の騎竜師 カーク

[久しぶりの、名前での呼びかけ。
続いた言葉も、どこか懐かしくて。
無意識、口元が綻んだ]

……ああ、バカだよな。
『誰もが認める理想的な伴侶』なら、それこそ選びたい放題なのに。
よりによって、こんな口の悪い跳ねっ返りが欲しいってんだから。

[涙と共に零れる言葉。
そこに拒絶がない事に、安堵しつつ。
一通り聞いて、最初に返したのはこんな言葉]

……苦労なんてのは、あの時……前に立つって決めた時に、覚悟済み。
それが一つ二つ増えたところで、気になんかするかってぇの。

それに……どんなに苦労したって、耐えられる、から。
お前が、傍にいてくれるなら……な。

[言いながら、少しだけ真面目な表情で勿忘草を見つめつつ、濡れた頬に手を滑らせて]

……だから。
そのままで、ありのままで。
あの時、俺が一目惚れした、跳ねっ返りのままで。
隣にいてくれりゃ、それで、いい。

……これ以上の隠し事はねぇから。
そんなに怒るな……な?

[軽口めいた口調で言って。
わらった]

#hr
精霊師 エレオノーレ

どうせ、
理想じゃない、よ。自分でも、そうだっ…、分って……

[泣過ぎてしゃくりながら、途切れ気味に返す。
品格高い綺麗な人など飽きるほど見た。そのうちの誰かが隣に立つんだろうと思っていた。
だったらいっそと髪を切って、淑女らしからぬ格好をして、その輪から外れたのにと。
色々と無駄な抵抗、だったわけだが。]

………。

[頬に触れられると、じ、と見上げた。
濡れて冷たい頬に触れる手は暖かい。

何だか嬉しい事を沢山聞いて、唇を結んだままぐぅと見上げたが、長い耳だけは正直に、ぱたぱたと揺れていた。]

一目惚れ、とか、聞いてない

[言って無いのだから当たり前なのだが。
そんな文句も言いながら、隠し事には「ほんとだよ」ともむすりと言った。

まだ重く痛みを感じる腕を上げて、ぐいと手の甲で瞼を摺って
頬の上にある手に重ね見上げた。]

一生 发誓不离开
一生 发誓不离开

[殆ど使った事の無い、慣れていない音を、不器用に紡いだ。その間だけは真っ直ぐに見上げて。
聞き取られなったらそれはそれでいい、とこっそり思ったりしつつ。]

……もう、蜘蛛だらけの部屋は、嫌だからね……?

[護ると言ってくれた人へ、ぽつりと呟いた。
ほたりほたりと、零れる水の勢いは収まってはいるものの、まだ枯れそうにはないらしい。]

#hr
嵐激の騎竜師 カーク

[ぱたぱたと揺れる長い耳。
言葉よりも端的に、内心を表すそれに自然、笑みが零れる]

そりゃそうだ、言ってねぇし。
……前回大会で、勝ててたら。
言おうかとは、思ってたけど、な。

[一目惚れに関する抗議はさらりと流して。
真っ直ぐ見上げながら告げられた言葉に、す、と目を細めた]

はい、はい。
それはわかってる、って。

[蜘蛛だらけの部屋、に一瞬戸惑うものの。
そういやメルが愚痴ってたっけ、と思い出して苦く笑い。それから。
ふ、と表情を真面目なものに引き締めて]

想要有什么,并且终于保持
//何があろうと、護り抜く

唯一,可爱的你
唯一,可爱的你
//唯一、愛しい君を

[不意に距離詰め、耳元に小さく落とすは、決意の宣。
直後、表情は悪戯めいたものとなり。
離れる間際、掠める風さながらに。
ふわり、額に一つ、口付け落とした。**]

#hr
精霊師 エレオノーレ

[耳は勝手に動くもので。笑まれている事には気づかない。]

優勝したら、って
……謝ってたの、ひょっとして、それ?

[ふと問うが、またはぐらかされただろうか。

愚直に同じ事を紡いで、分っていると言われればふいと視線を逸らした。
はっきり维持不变、と言いきれなかったのは多分きっと、ささやかな抵抗のようなもの。
せめて像在一样地努力とでも言えば良かったかもとは後で思ったが、遅かった。
それでも言語を変えての誓いには、ほんのり決意が忍ばされていた。

すぐ傍に、秘め事のように囁かれれば、身は耳ごと強張る。
「近い」と呟いた声は極々小さく掠れ気味。
お構い無しに言われたなれない言葉は、理解するにも数瞬かかって。
意味を知れば、やっぱり「ずるい」と思い、それを口にしようとする前に
額を暖かな風が掠めていった。


何をされたか、暫く、沈黙。
そして見る間に赤くなり]

―――〜〜〜!!

[肩が痛いのと病み上がりだということなど吹っ飛んで。
そりゃもう思わず、と言っていいほどつい、
枕を掴んで、ぶんと勢いよく顔面めがけて*投げ飛ばした*]

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